渡り鳥の飛翔エネルギー

Date: Thu, 29 Mar 2007 19:19:24 +0900
 今、風車問題に取り組んでいます。佐田岬などにたくさん風車を建てると、渡り鳥の飛翔経路が変わったというデータがあるようです。
 鳥の衝突ばかりが問題でしたが、当然、経路が変わればそれだけ余分に疲れると予想されます。経路と風のデータがあったとして、その飛翔エネルギーの差が計算できるでしょうか?【】
 単純に考えて、弱っている個体や若い個体等がしんどければ、経路をかえずに危険を冒して風車の中を突っ込むと想像します。しかし、特にそのような話は聞いていません。群飛と単独(先頭?)の飛翔の労力の差より小さいような気もします。
 事前の環境影響評価では、経路を変えないとして、何羽が風車の翼に当たるかを試算し、衝突死の数が少ないと予想します。【鳥が適応的に振舞っているとすれば、】衝突するよりも、影響は小さいと私も思います。

Date: Mon, 2 Apr 2007 11:11:35 +0900
ありがとうございます。当然、鳥は楽な場所を選んでいたでしょうが、それが邪魔されて迂回したとしても、それほど大きな生存率、繁殖率への影響があるとは考えにくいですね。かなり弱った個体なら別でしょうが。
 それくらいで、よい繁殖地や越冬地を放棄するとは思いません。よい代替地があれば放棄するかもしれませんが、それは個体群への影響というよりは、ラムサール条約の登録地に飛来しなくなるという(人間側の都合)でしょう。
 そして、これ(飛来地変更)を避けるべきだというのは、一つの価値判断として成り立つと思います。