知床世界遺産調査報告会

3・10に総合討論後半の座長を務めましたので、そのときの議論を私なりにまとめます。
・H21年度で環境省の調査・報告会の予算は終わるが、報告会等の機会は何らかのかたちで継続する(調査予算はこのままのかたちでは続かないが、報告会だけなら可能)
・調査項目は短期集中と継続調査を分ける
ホットスポット地域の総合調査を行うが、場所は今後絞り込む
・管理計画の評価のために、継続すべきモニタリング項目を絞り込む
・予算はなくなっても、調査の許認可は今まで通り潤滑に行えるようにしてほしい
・世界への説明と発信も必要。業績リスト、成果要旨の英文での発信は調査した者の社会的責務(HPで可能)
・データはたとえば5年後に原則として公開し、誰でも使えるようにすべき(それまでに論文をまとめること) 研究成果を世界に発信することが、世界遺産の信頼と価値を高める。それは調査者の責務である。
・調査報告会は分野ごとに非公開で密に行う(調査者同士の情報交換が重要)
・地元説明会は数名の講演を10月の科学委員会の前後に開催する
・継続するモニタリングの体制作りが必要。いつまでも研究者が行うべきものではない(市町村職員ができるような予算はつかないのではないか)
・ダム撤去などを長期的に合意するということは、その社会的条件(下流施設の撤去など)を満たすように努力するということである。