Pew海洋保全フェロー会議で日本の漁業制度の説明

Date: Sun, 9 Nov 2008 18:28:00 +0900
 コスタリカで開かれている2008年Pew海洋保全フェロー会議((Pew海洋保全フェロー
http://ecorisk.ynu.ac.jp/matsuda/PewFellowship.html)に参加しています。その中でチリのJuan Carlos Castillaさんが企画したPlenary Session "Coastal and Oceanic Spatial Management and Conservation"で日本の漁業制度と将来展望の説明を依頼され、先ほど話しました。
 他の人が分析的な発表をしているのに対し、私はいくつか事例を上げて日本の漁業の実態を紹介しただけなのですが(10分なので、△印のあるスライドは飛ばした)、後から、数名の人に面白かった、もっと長く話してほしかったといわれました。スライドの多くを牧野光琢さんに拝借したのですが、彼の話しも面白いという噂を複数の参加者から聞いています(ローマで聞いたとか)。日本の(うまく行っている)漁業者の実態を彼らが聞くことはめったにないのかもしれません。世界水産学会議の折に外国人と神奈川の漁協を見学したのですが、これもすごく興奮していました。
 発表で私が強調したのは、このような自主管理は漁業者が賛成したときに行われるもので、法規制ではない、説得した地域の科学者(県の職員)と漁業者の信頼関係があるからこそ可能なのだということでした。