「すでに建っている家の設計図を描く」

第3回 知床遺産候補地科学委員会 海域ワーキング 会議記録
日時:平成17年(2005年)12月21日13:30〜17:30
松田:1年以内に素案をまとめるという話の時、地元の漁業者が既に持続可能な漁業を実施しているのだから、それをそのまままとめれば良いという話ではなかったか。1級建築士はいなかったけれど既に家は建てられている。建っている家を見て、その設計図を書くことが第一。しかし、今の話だと管理計画を作っていく作業がこれから始めるという感じがする。既存の漁業をまとめることで、なぜいけないか。
松田:海域の保護レベルを上げるようIUCNは言ったが、自主管理以外の事をしなさいと言った訳ではない。我々が言ったのは、自主管理として保護レベルを上げるということ。1年以内に素案を出すためには、生態系全体の管理計画を含めるのではなく、漁業者の自主管理が基本になると思う。1年以内で素案を出さなければならないので、急ぐ必要がある。その時に必要なのは、今どういう家が建っているかというようなことを漁業者に聞き取りをして、こういう家が建っているということを説明できることが先決だと思う。*1