国際捕鯨裁判の意味

Facebookより一部加筆)
叱責の首相・釈明する担当者… - 朝日新聞デジタル (http://www.asahi.com/ ) http://t.asahi.com/edq3 やるべきポイントは7つあります
1.首相の叱責など、公にすべきことでも、報道すべきことでもない。日本は不本意な判決でも国際判決に従うという姿勢を示す絶好の機会(今回は確定判決で、上訴不可能)
2.今回は、日本初のICJ裁判被告国、しかも敗訴という事態に直面して、日本がどう対応するのか、次の一手を全世界が注目している
3.今、日本が置かれている状況は、調査捕鯨を続けたければ、この条件(判決)をのんだ上で再構築せよ、という段階(調査捕鯨自体は否定していない)。
4.捕獲数が多すぎたのではなく、掲げた目的(生態系調査)に比べて標本数が少ないという指摘もある(妨害だけのせいではないとも)。捕獲数を減らせば認められるという意味ではない。
5.査読論文数が少ないとあるが、調査途中であり、判決日までにはJARPAで126、JARPAIIで2、両者使ったものが2本という、途中で調査が「中断」するのは痛いが、今後どんどん増えるだろう。
6.個人的には、判事の本音はどうであれ、調査捕鯨の目的(生態系アプローチとしたのはIWCの場で日本が米国の同意を取り付けたと理解している。それ自体は否定されていない)と調査計画、実態の関係を丁寧に分析している。それ自体はありがたい。むしろ、JARPAIIで掲げた目的を世界中に知っていただく良い機会となった。将来、国際的な枠組みでこの調査が再開されればよい。
7.沿岸捕鯨の再開が急務である。南氷洋調査捕鯨を中断すれば、IWCの最大の対立点がなくなる。

判決全文(英語)はhttp://www.icj-cij.org/docket/files/148/18136.pdf
各判事の意見(英語)
http://www.icj-cij.org/court/index.php?p1=1&p2=2&p3=1