漁業法改正問題。あまりに拙速ではないか
Date: Wed, 21 Nov 2018 07:37:31 +0900
漁業法改正案について,現時点で私が感じる論点をまとめて【つつあります】
- .あまりに拙速ではないかということ。70年ぶりの改革なのだから,2年くらい検討してもよいのではないか。この法律の作文を誰がしたのか。どうやら,【規制改革を指示した学者】すらあまり文案作成に関与していないようです。内閣法制局はどうなのか。水産庁の資源管理課は,【】IQ制度がよいと思っていない。そのような人に作らせても,うまく機能しないことは明白でしょう。
- .ふつう,法律というのは,いろいろ将来起こることを想定して対処を考えるものだと思うが,現在起きているクロマグロ問題にも対応できないように見えること。(沖合に)IQを入れるのはよいが,配分方法がこれでは過去の実績の割合に応じると読めます。沿岸に配慮するとどこに書いてあるのか。ITQにできないのはよいとしても,融通もできないようでは,現在クロマグロで検討している政策すらも入っていないように見えます。
- .現行法の「民主化」を捨て去ってしまっているように見える。現在の漁業調整委員公選制は機能しているのでしょうか。そこも知りたいです。
Date: Wed, 21 Nov 2018 16:17:26 +0900
漁業法改正案,かなり突貫工事で作ったみたいですね。(水産庁資源管理課の残業は過労死状態)
- しかし,あまりにも拙速で,「抵抗勢力」(例えば野党からは非民主的等)だけでなく,「改革派」からも不満の声(水産庁に作られてしまった)が私には聞こえています。
- 皆さんすぐにできないと楽観しているかもしれませんが,そうとは限りません。【】
- 法の目的に持続可能性を明記すること,沖合漁業にIQを導入すること,知事が漁場管理計画を定め,漁業権を持つ業者に説明責任を課すことは,大変よいことだと私は思いました。
- 他方,IQの割り当てを過去の実績の比例配分にする(これでは,クロマグロの沿岸と同じことが起きる),【】現在の沿岸クロマグロ漁業の悲劇がさらに繰り返される構図になっているように思いました。(松田のBlog参照)
- 漁業調整委員会の公選制をなくす法案のようですが,もともと機能しているのでしょうか。水産政策審議会で沿岸漁民が少ないのは,似たような公選制があるのでしょうか。
よろしくお願いします。