今度は毎日新聞の困った記事

Date: Sat, 23 Jul 2005 23:27:40 +0200
 6月16日付の読売新聞に続き、今度は7月16日付の毎日新聞「クローズアップ2005」欄の「知床世界自然遺産登録、栄誉の裏悩む地元」の中で、”知床世界自然遺産候補地科学委員会の石城謙吉座長も「ダムだらけになってしまった日本の川を見直す取り組みを知床から始めたい」と意気込む”という、知床世界遺産候補地科学委員会の石城委員長の「談話」が書かれている。石城委員長は、この談話は日ごろの彼の主張と正反対のものであると強く抗議したという。
 毎日新聞は、原則として署名記事を書き、記事の責任を明確にする姿勢を貫いている。しかし、責任を取れる体制があるからといって、無責任な記事が出ないとは限らない。今回のこの記事は、残念ながらそのことを実証してしまった。この記事を書いた署名記者の責任はきわめて重大である。
 6月16日付の松田の公開書簡の説明を繰り返す。わが科学委員会の役割は知床の自然の保全について検討する事であり、ダム(河川工作物)問題についても、全国や全道のダム問題などを論ずる場ではなく、あくまでも世界自然遺産たる知床の川について検討することが我々の使命である。
(以上)