数理生物学会福岡大会 持続的利用シンポジウム

第16回 日本数理生物学会大会(日韓合同大会)で以下のシンポジウムをUlf Dieckmannと企画したのでお知らせします。参加歓迎します。
(講演は英語。英語のプログラムはこちら
S8 Sustainable harvesting of natural resources: New insights from evolutionary ecology and community dynamics 自然生物資源の持続可能な利用:進化生態学と群集動態からの新たな視点
企画:松田裕之(横浜国大)・Ulf Dieckmann(IIASA)
9月18日 10:00am - 12:30 pm, Room B
漁業には乱獲問題がある。多獲された魚はその生活史と行動を適応的に変えるかもしれない。群集の複雑な相互作用は天敵を減らしたり餌生物を増やせば対象魚種が増えるという単純な予測を許さぬ「非決定性」を持つ。にたような事情は他の野生生物管理にも当てはまる。これらの予想にもかかわらず、適応進化や種間相互作用は資源管理理論には十分に組み込まれていない。このセッションは、適応進化と群集動態が生物資源管理に及ぼす効果について焦点を当てる。

講演者
10:00-10:25 Ulf Dieckmann (International Institute for Applied Systems Analysis (IIASA)) 持続可能な漁業の進化動態
10:25-10:47 勝川木綿(中央水研)無限成長する魚の未成魚は、獲るべきではないのか?
10:47-11:09 Ake Brannstrom (International Institute for Applied Systems Analysis (IIASA))体長組成のある食物網における漁業の進化的考察(仮題)
11:09-11:24 Tea break
11:24-11:46 Mi-Young Song (Pusan National University) 黄海における漁業データの時空間動態
11:46-12:08 森光代(日鯨研)南氷洋におけるオキアミ、ヒゲクジラ及びアザラシ類の捕食者−被食者相互作用の初歩的モデル
12:08-12:30 松田裕之(横浜国大): 持続可能な収穫量に及ぼす捕食者−被食者相互作用と適応進化の効果