8.9 横浜国大での公開講演会のお知らせ

以下をお知らせします。来朝歓迎です
横浜国立大学大学院
21世紀COEプログラム「生物・生態環境リスクマネジメント」公開講演会(第28回)
  日時: 2006年8月9日(水) 13:00〜14:30
  会場: 環境情報1号棟 3F316号室
演題/演者:   「浚渫土砂の有効利用による沿岸域の環境修復」
(独) 港湾空港技術研究所 海洋・水工部 沿岸環境領域長 中村 由行 氏
主旨:日本の各地で、浚渫土砂を有効に利用して干潟・浅場の再生が行われてきた。三河湾の造成干潟とその周辺では、一部で姿を消していたハマグリの復活が報告されるなど、順調な生態系の復活の光が見えてきたところもある。また、東京湾三河湾などでは、過去の浚渫跡地(深掘り)が点在し、青潮の発生源となるなどの問題があるため、その埋め戻しに浚渫土砂の利用が考えられている。
 浚渫土砂の有効利用については、このような積極的な環境修復の側面があるが、次第に航路維持浚渫など、シルト分が多く比較的汚染された堆積物が主体となりつつあり、生物生息の基盤をつくる場合には、慎重な化学物質汚染評価も必要である、と考えられる。  このように、浚渫土砂の利用や管理については、様々な研究開発要素がある。例えば、造成干潟等については新しい基盤への生物加入と遷移、生物試験法の開発を含む浚渫土砂の安全性確認、埋め戻しにおける効果の評価法の開発、浚渫土砂の広域的な利用とその問題点、浚渫土砂以外のリサイクル材の利用、などである。
来聴歓迎(お申し込みの必要はありません。COE関係者以外の来聴も大歓迎します。 )*1
    

*1:当日は40名近くの参加者に恵まれ、活発な質疑応答がありました。皆様、参加ありがとうございました