沖縄米軍基地問題、ジュゴン裁判勝訴

ジュゴン裁判勝訴に関するWWFジャパンのコメント
 サンフランシスコの連邦裁判所で「ジュゴン勝訴!」の判決が下された.マリリン・H・パテル判事は,アメリカ合州国の国家歴史保存法(NHPA)に違反するとして,国防省が係わる辺野古・大浦湾での米軍施設(普天間飛行場代替施設)建設計画に関して,沖縄のジュゴンに対するどんな危害も回避するか代償措置をとることを命じたのである.
 この判決では,普天間飛行場代替施設の建設にアメリカ政府が強く関与し,日本の天然記念物であり,沖縄の文化的,伝承的な生物であるジュゴンへ悪影響をおよぼすことを認め,しかるべき措置を命じた点で画期的な判決であり,高く評価できる.(後略 ・・・全文はWWFジャパンサイト

 ジュゴンは昔、琉球王朝の宮廷料理に供されたと言われる。大泰司紀之「八重山にジュゴンをとりもどそう」によれば「八重山にはかつて200頭を超すジュゴンが生息し、毎年新城島民によって、数頭から十数頭捕獲されていたことなどが分かりつつある。」「戦後の食糧難の時期、戦時中に個体数が回復しかけたジュゴンの密猟が続けられた」とのこと。八重山ジュゴンが絶滅したのも、辺野古も、持続可能な人と自然の関係に戦争が影を落としていることになる。
 沖縄のジュゴンを守り、取り戻すことができたら、なんとすばらしいことだと、私も思う。