Date: Tue, 4 Mar 2008 22:48:37 +0900
皆さま
トドについては、【登録時には】餌資源の確保と本海域の重要な種という指摘だったと思います。はじめから捕獲していたことは説明していたはずであり、【今になって登録地域での捕獲を認めないとすれば】「遺産登録に伴う新たな規制はしない」という公約に抵触します。漁協次第ですが、【世界遺産を】今から返上するという可能性も生まれたかもしれません。指摘するならば、登録するときから指摘すべきだったと思います。しかし、捕獲は最後の手段と言っているのが本当ならば、ほかの手段がないか努めれば、最後に捕獲しても、それで済むでしょう。
利用することはできないでしょう。これも今まで指摘がなかったことです。
利用するために捕獲するならば、利用は乱獲の原因になりますが、害獣駆除が目的なのですから、利用を制限しても捕獲の抑止にはなりません。これは環境経済学者にも聞いてみればよいでしょう。
しかし、科学的に妥当でなくても、UNESCOの声には従ったほうがよいでしょう。 【】個体群が全体として回復していても、知床海域で減っていることを問題にしていました。それは知床で駆除しているせいではありませんが、減っているのにとるべきでないという意見でした。【将来】知床海域にトドがたくさん来るようになれば【被害は大きくなりますが】、最後の手段として、駆除数を増やすことも可能でしょう。
いずれにしても、これは科学委員会または海域WGで議論して見解をまとめるべきでしょう。
Date: Fri, 22 Feb 2008 23:21:29 +0900
【捕獲が被害低減に有効かといえば、】捕獲すれば、ほかの個体にも少しは効果があるかもしれません。少なくとも、追い払いより効果がないとは言えないでしょう。
限定された需要で十分だと思います。それさえも否定することは「新たな規制」かもしれませんが、これは時間をかけてUNESCOを説得すればよいでしょう。
私が引退する前には、遺産地域で鯨も獲りたいものですが、とりあえずシカ【の遺産地域内での捕獲】を「支持する」と言っていただいたのはありがたかったです。食べても(たぶん)大丈夫でしょう。【視察団も】夕食にあったシカ料理をGoodと言っていました(自分では食べていなかったと思う)。その前に、自然植生の指標作りが大切です。 説明の際に遺産地域での捕獲の妥当性を論じ、Passive Restorationの考え方を説明して正解だったと思います。