里山里海サブグローバル評価

Date: Sun, 26 Jul 2009 09:50:02 +0900
 私は欠席しましたが、22-24まで宇都宮大学で国連ミレニアム生態系評価の里山里海Subglobal評価(SGA)の会議が開かれました。また、25日にはWorkshopが国連大学(表参道)で開かれました。複数の人から「日本でもともと持続的利用をはかっていた里山が過疎などUnderuseで荒れているといっても、それは先進国の問題。途上国の問題とは別で、SATOYAMA Initiativeといって世界に広めようとしても相手に響かないのではないか」と聞きました。江戸時代の里山が持続可能と美化しすぎているせいかもしれませんが、似たような自然利用は韓国にもあるとか、持続的自然利用のモデルは南米やアフリカにもあるという指摘もありました。なかなか難しそうですね。
 【また、】日食報道でも『自然が人知を超えた存在と改めて感じる』という感想がありますが、それと「生態系サービス」と言う(功利主義的?)用語にはかなりの違和感があると【ある日本人の有識者がこのMAの西洋概念に対して】批判しているとも聞きました。
 SGAの会合である程度結論が出ると期待したのですが、【生態系サービスについて】ろくに議論さえされなかったらしい。以前、定義を巡って皆さんにも相談しました(生産量か潜在力か)が、その議論もまだSGAでは決着していません。