生物多様性条約の課題:世界と私の意識の乖離

Date: Sun, 11 Jul 2010 13:28:16 +0900
 私も、J-BONあるいはCBDで何をするのか、普通に私が考える必要事項との乖離があるように感じています。私の「必要事項」は以下の通り

  1. 個々の自然再生、生態系管理などの問題(成功例)を取り上げる
  2. 森林、砂漠化、窒素降下量、自然海岸、河川流砂量 の5つが特に重要。これは個々の地域の取組みではなく、世界と国内の目標が必要。たとえば日本では「木材パルプ輸入に伴う海外の森林消失を○以下にする」「自然海岸を○以上に戻す」「河川流砂量を○以上とする」「窒素降下量を○以下とする」などの評価手法、指標作りが重要と思います(日本では砂漠化は問題ではない?)。
  3. 日本のEFを○以下にする(これだと海外森林消費も含まれる。上位捕食者偏重の水産資源消費の見直しも。省エネルギーも。ただし、EF評価指標そのものの見直しも必要)
  4. 国内で調達できる生態系サービスの「地産地消」に努める。(WTOに抵触しないようにする理念化の検討も必要) ○○Mileageのような指標でもよいですが、もう少し根本的な指標を考えたほうが良いかもしれない。
  5. 生物多様性のデータベースを用いた戦略環境影響評価(SEA)の簡易手法の開発と適用事例を増やす LIMEのような指標も参考になるか。

 以上のようなことが大事なことだと思います。しかし、かなりGEOBONの原案と乖離しているので、あまり参考にはならないでしょう。