8/24開催「科学技術と社会の相互作用」第3回シンポジウムに向けた意見

Date: Sun, 11 Jul 2010 18:38:51 +0900
 ご苦労様です。そうか、私は24日は院入試のためこのシンポジウムに参加できない。ごめんなさい。
 【】たとえば「地域社会の現場で使えそうなよいアイデアを出せたのだが、県や国などを説得できないために実現できない」(そのとき、レジデント科学者が立派な論文を書けばよいかもしれない・・・) たとえば、北海道のエゾシカ管理は「IWC科学委員会で合意されたフィードバック管理のアイデアである」と「権威をつける」ことで実現した。
 この例は「地域」らしくないかもしれませんが、他にもいろいろあると思います。○○県の○○○○3年間禁漁は、科学的には3年で資源が回復する保証がない賭けだった。しかし、もっと長い年数を言っても合意できない。地域を動かすために科学者が賭けに出た例だった。」 なんてのもあるかもしれません。

Date: Mon, 12 Jul 2010 08:26:48 +0900
 【上記の例のような科学者の態度は】古典的には科学の外は間違いありません。科学は自分のことは含まない(Journalistも、自分が利害関係者であることもあるが、記事の上では決してそうは振舞わない)。地域環境学ではどうなのか?それが問われているのだと思います(答えはまだない)。
 しかし、たとえば政党の選挙活動では、どう説得すれば内の選挙区ではうまくいったなどの情報交換は日常的だと思います。
Human Dimension と言う言葉が米国では学科名にも採用されます。これはどうなんだろうか。【】単なる社会意識調査に加えて、「世論操作の科学」(どちらの立場でも、誰をどんな風に説得すれば多数派を形成できるかを分析する科学)がHDに見えます。 私は2001年に「生態系管理―システム、リスク・合意形成の科学」という雑文を数理科学に書きました(原稿添付)。合意形成とは世論操作の意味ではなかったのだが。そこでは、「科学的にどれが最善か立証できない選択肢の中から、とりあえずどれを選ぶかを合理的にきめるための手続き」と定義していました。
 また、「だから、あんまり「そのほかの要因」という感じではない」のは大いに結構なことです。【】そういう例を書き連ねればよいのではないか。
 【レジデント型研究者が地域の】触媒という【】ことばは、2年前の申請書にはなかったかもしれませんね。この例をもう少し詳しく語ればよいのかもしれません。
 要するに、HDでいま私自身が悩んでいます。どなたかご助言ありましたら宜しくお願いします。