【知床】ヒグマ保護管理方針の作成について

Date: Sun, 23 Jan 2011 20:12:20 +0900
わかりました。それでは、ゾーン2は広範囲に3町に設定する。段階2*1の個体は標津町まで含めて、広範囲に追い払うということを原案にしましょう。
これが3町で合意できるのは画期的です。道内では、段階1*2でも取ってしまえという意見が主流でしょう。ひっくり返すことができるか、私にはわかりません。座長は、意見をあまり言えませんので。【】

【結果としては、以下に示すように、ゾーン2は捕獲もある程度行えることになった。今後の見直しは、http://shiretoko-whc.com/data/management/higuma/higuma_hogokanri_scenario.pdfに掲げる複数のシナリオを基に議論することになるのだろう。】
http://shiretoko-whc.com/data/meeting/higuma_kaigi/h22/higuma_H2203_gijiroku.pdf
松田座長:私も同じように、段階 2 でも捕獲しない方針であるゾーン 2 を、ここまで拡大することに少し疑問を感じるが、この点について説明をお願いしたい。
環境省A:その点に関しては事務局から改良案を提示させていただきたい。ゾーン 2 および 3の段階 2 は、「誘引物除去と追い払いを実施し、行動改善が見られない場合捕獲する」としているが、これを「捕獲することを基本としつつ、可能であれば追い払いをする」という内容に変更したい。こうすることで段階 2 の個体をある程度排除できると考えられる。ゾーン 3 については利用拠点に特化させるという整理にしているので、ゾーニングを変更せずに対応方針を変更するという修正でいかがか。
松田座長:段階 2 については変更するということだが、段階 1 は変更しないのか。
環境省B:ゾーン 2、3 は基本的にヒグマを保護する地域と考えている。ゾーン 3 は利用者の多い地区であるため、誘引物除去と追い払いを基本とし、ゾーン 2 はほとんど人の利用がないエリアなので、経過観察を基本とし、必要に応じて対処をするという形にしたい。ゾーン 4 と隣接するゾーン 2 において、段階 1 でも繰り返し出没するような個体は、「行動履歴」を考慮して、捕獲する場合もあるという整理にしたい。

*1:人を避けず、農作物に執着するようなクマ

*2:実害はまだないが人から逃げないクマ