クロマグロ,初期資源量からの減少幅は極めて怪しい

Facebook 2016/6/30
資源が低迷して厳しい管理が必要なことに異論はないが、初期資源量と現在の比較の2.1%などという数字は極めて怪しいものだ。過去の資源量を調べたものではない。環境変動を無視し、再生産関係にある密度効果(非線形関係)を仮定して漁業がないときの平衡状態を外挿した数字に過ぎない。大西洋クロマグロのときよりあてにならない(あのときは初期資源量の外挿ではなかった)。大西洋クロマグロは2010年にワシントン条約否決までは瀕死の資源と言いながら、否決後はより穏当な予測になり、2014年頃からは資源回復の成功例と言われた。もちろん脅しが効いたせいではあるが、こんなものは科学ではない。