ダムの猛禽への影響は意外に少なかった

Date: Mon, 9 Jul 2018 06:19:51 +0900
【以下のような】根本的な問題提起,ありがとうございました。
 徳山ダムイヌワシクマタカについての事後調査は,以下のH25年の報告書が検索できました。
水資源機構 徳山ダム管理所(2013)徳山ダムにおける環境の保全− 希少猛禽類に関する調査結果と予測の評価.平成 25 年 7 月
 これでも,事後も巣立ちができていることは伺えます(P107-109,表4.2-2)【】
 最大堪水時には縄張りのかなりの部分が水没していますが,通常の満水時ではそれほどではないですね。(P118, 図4.2-2)縄張り内の餌量について,それなりにゆとりがある(が他個体を排除する)ということが伺えます。
 日本自然保護協会のサイトは,2000年以来,更新されていないようですね。
 結果として猛禽類には大きな影響がなかったとしても,彼らの立場からの見解(それでダム自体が正統化されるわけではないとか,手続きとしては大きな問題があったとか)は出せると思います。それに加えて,【ダムの環境影響評価で最も気を付けるべき対象種が,果たして猛禽かどうかなど,】今後の他事業の環境影響評価への教訓もたくさんあることでしょう。