東京湾アオギス放流問題

東京湾アオギス放流が中止になりました。私は「豊かな東京湾の再生を目指してアオギス再生特別委員会報告書(案)」の特別委員をしていたので、この問題についての説明責任があります。4月1日付であるMLに送ったメールを紹介します。

4.1 数理生態モデルの皆さん

 さて、生態学会でフォーラムを行い,それをもとに自然再生事業指針案を改定しました(草稿で、未完成)。【中略】同時に意見提出手続きの意見と回答案もまとめました。この作業がどんなに骨がおれるかもよくわかりました。【中略】何かお気づきの点がありましたらご意見いただければ幸いです。

 そういえば、東京湾再生委員会が進めている海作り大会でのアオギス放流ですが、アオギス放流は中止と決まったそうです。これまだ報道されていませんか?推測ですが、魚類学会が質問状を出したのが効いたとおもいます。天皇は魚類学会員 のはずですから、お喜びにはならないでしょう。
議事録私の以下の発言は、【中略】予想外の結果でしたが。
松田委員 また、絶滅したと思われる等々の議論があるが、私としては、生物が定着できる環境であることがわかってから放流を行うのが筋であると思う。しかし、「この機会に」という事も理解できるので、多少おかしなところもあるかもしれないが、各委員がそれを引き取って、本事業を進めていこうではないか、と認識するほうが筋が通っていると思う。