IUCN評価書を未公表段階で報道した読売新聞の意図

Date: Sat, 18 Jun 2005 14:56:55 +0900
皆様、読売新聞の下記の2つの記事は、書いた人の意図を疑います。
読売新聞北海道版2005.6.4付北方領土含む保護区も IUCN評価書 国境問題解決後に
・IUCN評価書に国後択捉をロシア領と記述されていることは、ロシアでなく、日本政府が飲めないはずです。当然、事務局は外務省関係にはこの情報を直ちに伝えたことでしょう。何かうまい落としどころがないか検討していると思います。しかし、報道されれば、その解を見つける前に世論が動いてしまい、制御できなくなるおそれがあります。読売新聞も、それは承知のうえのことでしょう。このような重大事項は、編集委員がチェックしているはずです。
【読売新聞北海道版2005.6.15付】IUCN評価書研究員知床視察ダムが産卵環境破壊 河川保護へ「モデル地区指定を」
・ダムの記事は、【知床のダム撤去検討を求めつつ、】それを日本のダム行政全体の手本とせよとIUCNから指摘されたら、ますますダム行政は頑なになるでしょう。【】第1段落は限りなく迷惑な記事です。新聞という「社会の公器」がいまこんなことを書けば、逆効果であることは明白です。
http://d.hatena.ne.jp/hymatsuda/20050616
http://d.hatena.ne.jp/hymatsuda/20050612