シカ研究者の責任

Date: Fri, 3 Feb 2006 17:15:35 +0900
皆さん 「>」は○○さん、 「☆」は松田の意見です。
【各地のシカ問題では捕獲などの管理の必要性が早くから指摘されていながら、問題が大きくなるまで小田原評定を続けてきた。それはある研究者が自らの自然思想に基づいて対策を決断しなかったことにも重大な問題と責任があったという指摘に対して】
☆こういう方の実名が明示されないようでは,研究者の説明責任が果たされるとはいえませんね。それは我々も同じことです。科学委員会は公開で行う時代です。もちろん、間違えることは私にもあるでしょう。しかし、名前を隠すべき問題ではありません。
>全国的にはすでに様々な経験や蓄積があるのですから、○○ではそれを踏まえた進め方が可能なはずですし、意識的に行うべきです。
☆同感です。でも、1年間は議論しましょう。その結果、数々の他地域での教訓を経た今、○○でも小田原評定を繰り返すかどうかは,来年の今頃にはわかることでしょう。もちろん、どんな結論がでるか、どの見解が科学的に妥当かは現時点ではわかりません。しかし、10年後にはわかるでしょう。
 結局は早めの対策のほうが(あとから実行するよりは)安上がりでしょう。やらないで済むなら無駄でしょうが。
 要は合意が遅れたことを理由に政策を先延ばしにしてはいけないということです。合意できないなら、論点を明確にし、どんな事実がわかれば合意する(捕獲する場合も、放置する場合も、その具体的施策の大筋も含めてです)かをまず合意すべきです。通常は3ヶ月程度で暫定的に合意できるはずです。実施時期が来年度が無理だとすればさらい年度になりますが、それも無理だとすれば、放置するという合意と実質的には同じことです。合意に至る日程表も考えるべきでしょう。