リスク用語について

Date: Sun, 3 Sep 2006 21:40:07 +0900
いってらっしゃい。お気をつけて。
【頂いた英語の資料の中で】Risk evaluation (evaluating risk) と Risk assessment が両方出てきますが、これは同じものではないでしょうか?
○○先生の原稿(未発表=浦野紘平・松田裕之編著「生態リスクマネジメントの基礎(仮題)」(今年度発売予定)

各国、各分野で種々の枠組みが提案されている。国内標準としては、オーストラリア・ニュージーランドのAS/NZS4360シリーズ、カナダのCAN/CSA-Q850-97、イギリスのPD6668:2000、日本のJIS Q 2001、アメリカのFNPA 1600がある。
 イギリスのPD6668:2000は(中略)
 最も早くから開発され、「経済リスクから生態リスクまで適用できる」といわれるAS/NZS4360は、世界標準になる可能性がある。その枠組みを図3(略)に示す。全体が「リスク管理(management)」と呼ばれ、状況設定(establish the context)、リスクの識別(identify the risks)、リスクの解析(analyse the risks)、リスクの査定(evaluate the risks)、リスクの処理(treat the risks)の一連の過程を含む。この定義では、リスク分析(アナリシス)はその1工程である。(中略)なお「evaluate」は1995年版では「assess」となっていた。2004年のAS/NZS4360では、「Risk assessment」という用語は使われていない
 米国で開発された初期の枠組みでは、意思決定の活動であるリスク管理(management)と、科学的活動であるリスク評価(assessment)が明確に分けられた。(中略)全体の過程は「リスク解析(risk analysis)」と呼ばれ、その素過程として、リスク評価、リスク管理、リスク認識(risk perception)・情報共有・相互理解(コミュニケーション、communication)が含まれる。後年、非軍事的な分野にリスクが適用されるに伴って(後略)