生物多様性はなぜ必要か?=イースター島の教訓=

Date: Fri, 19 Jan 2007 01:10:42 +0900
 ある書籍の企画で、「大量絶滅」について書くことになりました。下記のような文章を【鷲谷さん椿さんが紹介された「イースター島の教訓」を参考に書いてみました】
1.27金沢大学里地里山シンポジウム趣旨説明 
まだかなりわかりにくいかもしれません。皆さんのご意見ご感想を歓迎します。2月はじめが締め切りなので、1月末までお返事歓迎します。

Date: Sun, 21 Jan 2007 08:46:30 +0900
【「人間の無力さ」の例として「作ることもできないし、まして破壊しつくことすらできない」と並列しているが、】たしかにこれは別のことです。「破壊できる」というのは6000万年ぶりの大量絶滅の時代に匹敵すると誇大宣伝することです(1万年前の氷河期には匹敵するかもしれません)。ついでに言えば、【たしかに1年あたりの絶滅速度は過去の大量絶滅を上回るかもしれないが、それは数百年も続かないでしょう。逆説的に言えば、あと1万年人類が自然に悪さを続けられるほど元気ならば、持続不可能とはいえないことになります。】人類が絶滅して、その後1万年以上も大量絶滅が続くかといえば、それも疑問です。ダムや河川の直線化は、【計算したわけではありませんが】せいぜい1000年で修復するでしょう。海洋大循環を止めれば、数千年程度は影響があるかもしれませんが(よくわかりません)。その間に大量絶滅が起こり続けるというよりは、回復し始めるでしょう。
 しかし、それと、生態系を作れるかどうかは別のことです。【最後の段落が】以下ならよいでしょうか?並列というよりは、ここは逆接です。
「自然保護とは、我々の子孫の生活と文化を守るために必要なことである。私たちはいつしか自然に対する畏敬の念を忘れ、自然保護論者は人間が全生命を破壊できると錯覚している。しかし、生態系を大きく損っていることは事実である。生命を人工的に作ることができないのと同じく、私たちは生態系を人工的に作ることができない。自然の恵みをもたらす生態系を損なうと、現代の技術で補完するのは不可能である。」