日本版ミレニアム生態系評価案について

Date: Fri, 30 Mar 2007 02:34:18 -0700*1
多様性条約2010年CoP10にあわせて、日本版MAというべきものを作【る場合】シナリオから評価(たとえばMAの図15=訳本P32)を作る過程がよくわからない(私もわからない)。【】これはMAの「里山里海サブグローバル評価」とも当然関連します。
私の意見【】は以下の点【】です。

  1. まず、いくつかのシナリオを人口、食料、エネルギーについて立てる。中山間地域の過疎化が進むかどうか等のシナリオを建てる。
  2. それぞれのシナリオで耕作放棄地、土地利用や人口密度などの空間的な将来予測を行う。人口動態と都市と農村の人口比率をある程度決めれば、GISを使って、かなり大胆に予測できる【】。
  3. 耕作放棄、森林回復などの予測が出来れば、それなりに、生物多様性への影響や生態系サービスの変化などを評価できるのではないか。
  4. IPCCでは地球温暖化などの詳細な数値モデルがあるが、生物多様性への影響は、特に詳細なモデルを用いているのではないと思います。しかし、上記2まで出来るとすれば、さまざまな分野で、それ以後も大雑把なモデル予測が可能であり、かつ、その結果を参照しつつ、それに捉われないExpert judgementが可能であると思います。さて、これを使いこなせるGIS専門家は誰でしょうか。まず、人口分布予測ができる人が欲しいです。
  5. あと3年しかないので、今まで環境省が進めてきた超長期ビジョン検討会の議論を踏まえて、誰かが主導的に計画を進めたほうがよい【】。

*1:2007.6.10掲載