生態学会の企画

Date: Fri, 21 Sep 2007 23:28:08 +0900 (JST)
COE各位

  • 伊藤さん、本藤さん、現代化学の原稿「バイオ燃料の可能性とリスク」(2007年20月号52-58)、ありがとうございました。COEのことにも言及いただき、目玉とすることができます。
  • 先日お知らせした生態学会福岡大会での企画案の現在の進捗をお知らせします(末尾)。なお、国環研の五箇さんも外来種で企画集会を持つことになりました。そちらも追ってご紹介ください。
  • なお、第3次生物多様性国家戦略案が意見照会にかけられています。生態学会としては、COEコーディネータの立川賢一さんが自然保護専門委員長として意見を取りまとめ中です。
  • 海洋基本法にともなう海洋基本計画も意見を述べる機会があります。10月1日にはシンポジウムがあります。私の所属する水産学会でも意見を述べることになりました(新設の水産政策委員になりました)。
  • 皆さまからも、情報をどしどしお寄せください。もちろん、論文受理、掲載等の情報も歓迎します。

日本生態学会福岡大会 企画集会案S-007  「日本の国土の超長期ビジョン 中山間地問題」*1
企画責任者 松田裕之(横浜国大・環境情報) コーディネータ 久米篤(大会企画委員)
 2010年の生物多様性条約締約国会議を前に、2050年の日本の国土と自然のあり方を問う動きが各方面で見られる。その最大の焦点は、今後の人口減少時代を見据えた中山間地のあり方である。第3次生物多様性国家戦略案でも中山間地などの放置が生物多様性に与える危機について指摘されているが、今後人口減少と高齢化が進む中で、すべての中山間地の人間活動を維持することは極めて困難に見える。また、100年後という時間スケールで見れば、中山間地がいったん荒廃したとしても、やがては二次林が回復してくるという指摘もある。
 そこで、本集会では、放置された中山間地が生物多様性と生態系サービスに関してどのように変化するのか、その問題点は何かについて議論する。また、中山間地の人間活動を維持するための条件などについて議論する。さらに、関連するさまざまな国際的な取り組みとして、2008年生物多様性締約国会議、ミレニアム生態系評価里山里海サブグローバル評価などの取り組みについても紹介する。
講演者(案)

  • 松田裕之(横浜国大・環境情報)「2つの超長期シナリオ:里山保全里山撤退作戦」(25分)
  • 大住克博(森林総研関西支所)「里山林と人:後は野となれ山となれとはいかぬが定め」(25分)
  • 酒井暁子(横浜国大・環境情報)「生態・保全学的視点による中山間地問題の整理:なぜ中山間地が注目されるのか?」(25分)
  • (休憩)
  • 嘉田良平(アミタ持続可能経済研究所)「中山間地の持続可能性と農業政策」(25分)
  • 根本真理(東京農工大・農)中山間地域の植物の多様性と土地利用との関係からみた将来予測(25分)
  • コメント・総合討論(司会:松田裕之)(計50分)
  • 鈴木渉環境省自然保護局)生物多様性締約国会議に向けた取り組み(7分)
  • 国連ミレニアム生態系評価 里山里海サブグローバル評価の取り組み(7分) (交渉中)
  • 中山間地の植生景観の時代変遷(7分)(交渉中)
  • 放棄された中山間地域と野生鳥獣の関係(7分)(交渉中)
  • 中山間地の放置の防災リスク(7分) (交渉中)