日本の生態フットプリントがそんなに高くないわけ

Date: Mon, 18 Jun 2007 01:10:05 +0900
下記の情報を転送します。
生態フットプリントの高さに肩身の狭い思いをしている日本人に朗報
Thomas Dietz, Eugene A Rosa, and Richard York (2007)Driving the human ecological footprint.Frontiers in Ecology and the Environment 5: 13-18.
生態フットプリント(EF; 一人当たりでなく国全体の数値)は、最新データの2001年で日本は世界5位
EFは、人口、一人当たりのGDP、国土面積、気候帯でほぼ説明できるこれらによって標準化した値との残さをEcological Intensityとして評価すると日本はEIが最低ランクである。つまりEIは各国の努力量のようなものと捉えることができるかもしれない。EFは、2015年までに世界で年あたり2%上昇すると予測されるが、エネルギー効率などをこの率で改善してゆけば、EFの上昇を抑えることができるだろう。特に、中国とインドの上昇率が高いことが予測され、これらの国々への支援や働きかけは重要。
アメリカはEFが最大、EIも最高ランクで、もっとも対策が迫られる国である。教育水準や平均寿命はEFの全体傾向に影響しない。人間の福利の向上はEFの上昇と引き換えることなく達成できる。
補足:生態フットプリント(Ecological Footprint)一国が消費する、食糧、水、燃料、木材、繊維、居住面積を、それらを得るために必要とする土地面積(耕作地、森林、牧草地、水域、住宅地)に換算した値。換算には、世界の標準的な面積あたりの生産量を用いる。燃料は(原子力などを含めて)すべて化石燃料の使用とそれによるCO2の排出量に換算し、それを吸収するのに必要な森林面積で表現。(横浜国大 酒井暁子さんより)