地域環境学とは

Date: Sat, 2 Aug 2008 14:16:04 +0900
要するに、地域環境学の問題の多くは医学と医療行為の関係に似ていますね。医学には基礎医学臨床医学があるが、生態学はいままでほとんど基礎医学型だった。科学は基礎科学をベースに方法論が築かれているように思います。臨床医学は具体的な臨床例を科学のベースに載せるものだが、当然、医療行為そのものではない。医者が患者を利用するというような軋轢も映画の世界でよく取り上げられる。
 しかし、町医者ならば患者のStakeholderではない。あくまで患者の自己治癒力の手助けをする存在。しかし、地域環境学とは、それ以上のかかわりを想定しているようですね。この点は、私にとっては新しい(今まで必要性を感じていなかった)ものです。私が想定したのは、せいぜい町医者でしたから。
 患者と違い、地域環境学の「治療対象」は自然であり、それ自体が意思決定者ではない。地域の自然にかかわる人々がStakeholderだが、その中に学者も入ることがあるのかもしれません。