PICESサマースクール

Date: Tue, 26 Aug 2008 09:02:10 +0900
 PICES(北太平洋海洋科学機構)の第2回夏の学校(前回は数年前に韓国)の講師を務めました。今回のテーマは「Ecosystem-based management」です。英語でサマースクールの講師をやるというのは初めてでしたが、結構手ごたえがありました。私のグループは北大2人、コロンビア(東大)、釜山の大学院生とロシアのPDの計5人で、食物網モデルで生態系管理のアイデアを各自が考えたのだが、重油高騰だと水産資源が守られる、温暖化が進むと持続可能に利用できる魚種が減る(これらはまとも?)、スケトウダラとニシンを食べるトドは駆除したほうが漁業は儲かる、水産資源と競合する未利用魚種の混獲は漁業者に利するなどという結果がぼろぼろ出てきて(私の意図ではない)、環境団体が聞いたらびっくりするだろうなと思いました。解析が終わらず、最後のグループ討議の時間が取れなかったので、理論的解析のあと、そのアイデアを元に社会に何をどう発信するかの議論ができなかったのが残念。