2.26 「生物多様性条約:利用と保全の調和を考える」のお礼

 標記シンポジウム学士会館が満員となり、参集いただいたかたがたにお礼申し上げます。公式集計はしばらく後になりますが、アンケートに寄せられた主なご意見を紹介します。(コメント歓迎します)

  • 机がほしかった(メモが採りにくい)、もっと詳しい講演要旨が欲しい、発表資料を落手できないかという感想が多くありました。会場の関係でご不自由をおかけしたことをお詫びします。(*末尾参照)

以下はその他のご意見です。参考にさせていただきます。

  • どうしたらよいかわからないというネガティヴな話でなく、日本の強みとなる面もあると感じられる興味深い話を聞いた
  • 刺激的だった。頭の活性化につながる実り多いシンポでした(類似意見多数)
  • パネル討論の時間が短い(複数)。講演が多すぎた。もっと具体に踏み込んでもよかった。
  • 生態学と社会の接点、保全対策に生態学が果たす役割についての話が印象に残った。政策立案者と科学者の対話がもっと必要(類似複数)
  • 生物多様性の現状が切実に伝わった。私たちが何をしなければいけないか、考えさせられた
  • 東洋的な調和・協働、複雑なものを複雑なまま受け入れ、ゆったりと制御する、そういう思想が大切
  • 環境省以外の行政がいても面白かった
  • 里山里海報告に琉球弧が入っていないことに納得いかない。那覇では今でも一般市民が「イザリ漁」を行っている。環境氏の観点からも見落とせない*2
  • 生物多様性関係の日本の「顔」となる研究者がほぼ定着した感。どのようなビジョンを持って人材育成を進めるかについても紹介し、若手にチャンスを与えるとよい*3
  • 地域の取組みに焦点を合わせた企画も開催してほしい*3
  • NGOや市民の活動や役割がこれから有効。日本は小さなNGOがばらばらに活動している。横国大プロジェクトがそれらNGOを結びつけネットワーク化することをイメージしたシンポジウムを企画できないか。*3
  • 企業がいかにあるべきか、もう少し話題があると良かったが、全体としては大変興味深く聞くことができた。*4
  • 2010年以後の経過を今後も定期的にシンポジウムなどを通して考えて行きたい*4
  • 生物多様性にもWTOの存在があることに驚いた*5
  • 愛知目標の意味がよくわかった

*1 松田の講演スライドは落手可能です。また、湯本さんの講演内容は「環境史とは何か」(文一)をぜひご覧ください。他の講演者の追加資料については、今しばらくお待ちください。
*2 里山里海評価に沖縄をいれるべきとは、当事者も認識していました。湯本さんのプロジェクトでは含まれています。
*3 3月16日に、横浜国大生態リスクCOEの大学院生が企画したシンポジウム「生態系と人間〜地域と描く里山・里海の未来〜」があります。参加歓迎します。
*4 これについては東北大学生態適応COEがシンポジウムを開催しました。こちらでも少し視点の異なる企画を検討します。
*5 私どもも、実は6年前にWTOを取り上げた「持続可能な漁業と自由貿易を考える」を開催ました。
(ありがとうございました)