中西寛氏6.17毎日新聞の主張に共感します

Date: Mon, 18 Jun 2012 15:29:38 +0900
私は下記の記事に共感しました。
中西寛教授 時代の風:原発再稼働は大丈夫か(毎日新聞2012.6.17)
http://mainichi.jp/opinion/news/20120617ddm002070084000c.html

  • 電力需給の問題を考えれば、原発再稼働の必要性は首肯しうる。
  • 「安全性を確認して稼働させる」という発想そのものが、設定された安全基準で安全マークを張った原発を動かす、という事故前の考え方に復帰しているように思える・・・
  • 福島事故の真の教訓は、原子力関連の大事故は、事前に想定できないメカニズムによって起きるということであろう。
  • 想定を広げるだけでなく、想定外の事故のリスクは残ることを忘れてはならない。
  • 次の原発事故の際にはSPEEDIは使われるのか、大量の住民避難の優先順位はどうなるのか、避難計画まで事前に用意されていて初めて、事業者や政府は事故対応に専念できるだろう。
  • 野田首相の再稼働表明の際に、メディアからは、想定外の緊急時に政府がどう関わるのか、具体的な質問はなされなかった。

 安全神話の崩壊と言いつつ、再稼働にあたって、安全だけを求め続けているのは、実は報道だと思います。そもそも、原発事故について少しの危険もさけるべきならば、再稼働だけでなく、定期点検前の原発も即時停止すべきだったと思います。後者を見過ごし、前者だけを拒むことは、安全を求めるという理屈からは理解できません。逆に、「再稼働=脱原発の否定」と受け取れる論調にも、私は同意できません。