フレッド・ピアスの『外来種は本当に悪者か?』

Date: Sat, 1 Oct 2016 04:24:14 +0900
ピアスの本は、結構論議を呼んでいるみたいですね。ごめんなさい、まだ読んでいません。「外来種排斥運動」を批判する人、(池田清彦さん)それに反発する人が反応しているようですね。しかし、自然保護に取り組んでいる人の中にも、この岸由二さんのように、堂々とこの本を「ほめる」【解説】もあります(わが横浜市の水源林である山梨県道志村の養老の森の主役である養老孟司さんも、どちらかといえばほめていると思います)。どちらも、まず、そのことを理解すべきかもしれません。
 この匿名サイトはわかりやすい書評だと思います。外来種対策は人間のためであり、「自然のため」ではない。外来種がすべて悪という設定自体が藁人形である。
 そして、岸さんの解説のように、自然保護運動自体が進化し続けている(逆に言えば、ピアスの本が的外れだったとは言えない)。そしておそらくは(岸さんや養老さんが感心しているところからみると)、ピアスの著書の中にも、評者が感心するような実例や論述が含まれているのでしょう。
 当然ながら自然保護運動にも教条的な側面はあります。しかし、それを批判するだけならば、それと「同じ穴の狢」ということになるでしょう。
 ただし、養老さんの書評ではそんなことまで読み取れない【】。もっとわかりやすい書評が必要ですね。(読んでいないので、ごめんなさい)