豊洲市場移転問題と魚市場の未来

Date: Sat, 1 Apr 2017 22:37:37 +0900

豊洲問題で、「豊洲市場移転問題の「食の安全と安心」に関する専門家の統一見解というのが出ました。
 結論だけで、説明がないのは不満ですが、中西さんがFacebookで紹介しています。しかし、彼女は賛同人には名を連ねなかったとも述べています。彼女の見解は、すでに公開されています。
豊洲への早期移転が望ましい理由

 この問題を複雑にしているのは、築地市場の当事者が、移転を巡ってかなり意見が割れていたことだと思います。その論点の詳細は存じませんが、安全性だけの問題ではなかったと思います。豊洲も築地自身も土壌が汚染された場所であることは承知していたと思います。

 豊洲移転がここまで進んだのは、それなりにすでに合意されたものだと思っていました。しかし、「安全」と「移転過程での手続きの」問題が浮上し、対立が蒸し返されてしまった感があります。
 安全性は実際には問題ない水準であり、その点はすでにある程度承知していたことのはずであり、ここまで工事が進んだ時点で移転を見直す理由にはならないと思います。手続きの問題は、移転を実施しても追及できることであり、豊洲市場自体を今からやめる理由にはならないと思
います。
 それに、都議会の各会派が自分の思惑で賛否を論じていることが、混迷に一層の拍車をかけていると思います。市場関係者でまず話し合うことはできないのでしょうか。現在の党利党略は、大変残念に思います。
 このままでは、豊洲に移転しても、世界最大の魚市場という「時代遅れの存在」が、生き残れるとは限りません。豊洲移転は、魚市場を現代に通用する形に刷新する計画ではなかったのでしょうか。