Adaptive management の訳語について

Date: Thu, 11 Jul 2019 15:39:25 +0900

【Adaptationの訳語は生物学でも統一されていない】

Adaptive Manamgenet(以下AM)を順応的管理と訳す件【矢原徹一さんのBlogでは「適応的」】ですが、実は生物学用語でもdark adaptationは暗順応と訳されていると思います。気候変動ではAdaptationを適応と訳していますが、AMは適応策だけに適用するものではありません。むしろ緩和策こそFeedback管理に相応しいでしょう。

 また、気候変動の緩和策適応策の用語法はむしろ特殊でしょう。環境保全措置でいうMitigation(緩和)策は、気候変動でいう適応策を含んでいると思います(これは訳語でなく、英語の問題です。日本ではこのミチテーションをしばしば代償措置≒適応策の意味で用いているが、本来は回避低減代償すべてを含むと考えるべきでしょう。しかし、代償を含むことは確かです)。【将来,英語の用語法も再整理される可能性があると思います。】
 ただし、将来は気候変動の用語法が他の環境用語に広がる可能性はあります。その場合でも、AMは適応策に限るものではありません(それでもAMを適応と訳すべきという人はいるでしょうが)。暗順応を暗適応に変えるなら、AMの訳語も再検討してよいと私は思います。私は定着している順応的管理を使わせていただきます*1