野生シカ捕獲のメタンオフセット料金は?

送信日時: 2022年3月21日 10:42

添付のような試算をしてみたのですが、似たような計算をしている方をご存じでしょうか。

シカの場合、増え続けていれば、捕獲はその個体のメタンだけでなく、子孫のメタンも減らします(新型コロナ対策も同じです【】)。そこまでは今回は考慮していませんが、それでも、シカの余命を10年縮めるとすれば、1700円ほどになると思います。捕獲の報償金の12割程度を占めるという言い方も可能と思います。小鹿を獲ることも、1年後には成獣になるのですから、メタン排出を減らす効果はほぼ同じでしょう。

 牧牛と比較した論文はおそらく飼育下のアカシカだと思います。それだと体重200㎏くらいか。野生のニホンジカは雌で50-80kgくらいでしょう。

 家畜のウシ、野生のシカのメタン排出(松田の個人的試算、要確認)

UNFCCC・COP26では、牧牛のメタン(CH4)排出量を問題視

  • Vegan食(菜食主義)推奨の理由に動物愛護+メタン対策
    →野生シカもメタンを排出。シカ対策は温暖化対策に将来なり得る
  • ウシと畜養アカシカのCH4排出量は140.4 gと31.5 g /日*1
  • 野生ニホンジカは畜養アカシカの半分程度とすれば15g/日程度か。
  • 日本の肉用牛乳用牛は約400万頭*2。全廃なら24万t/年のCH4削減
  • 日本の野生シカは推定約240万頭*3、増えすぎで全国的に駆除 
    →50万頭に減らせば、1年あたり約1万トンのCH4削減
  • CH4温室効果はCO2の28倍*4。CO2オフセットは10ドル/t程度*5
    CH4だと約3万円/tか。
  • 牧牛全廃のCO2オフセットは牛の飼育年数を1年とすれば約63億円
  • ニホンジカ管理はシカの平均余命を10年とすれば30億円(繁殖除く)
    ( 牧牛1頭当たり1580円/頭、シカ捕獲1頭当たり1700円)