北海道新聞の遺憾な記事

北海道新聞の「知床から 世界遺産への道」「第9部 恋するスケソウ」「2:出世」に下記の記事が載っている。関係者によると、最近北海道新聞から取材を受けたことはないし、今回,このような記事が載ることは全く知らされていなかったという。
”だが、政府に助言してきた科学委員会メンバーの小林万里・北の海の動物センター(札幌)事務局長は「漁業者は知床が世界遺産になることのメリットを心の底から理解していない。これではきちんとした資源保護はできない」と話す。”
 羅臼で現場調査を続け、漁業者とのパイプを強くしようとしている彼女にとって、このような記事は大変迷惑なことだろう。私が日ごろ取材の条件としているように、記事は本人に確認してから書いてほしいものである。
 いずれにしても、羅臼の漁業者が知床世界遺産登録申請に際し、環境省のIUCNへの2度目の返答の前にスケトウダラ漁業の自主規制を強化したことは周知の事実である。この件について、漁業者はよく対応していただいたと,私は思っている。
 それにしても、この記事は、いったい何を言いたくて、どんな意図で書いたのだろうか?誰が喜ぶわけでもない。世界遺産登録の邪魔をしようという意図の「飛ばし記事」だとしても、あまり、効果があるとは思えない。