防鹿柵の目的

Date: Wed, 18 Jan 2006 08:51:15 +0900
○○さま 皆様  松田裕之です。
下記の○○さんのご意見ありがとうございます。
囲い柵を作る場合は目的を明確にすべきです。
・植生回復の実験(シカの食害がなければ植生は回復する。植生破壊はシカによって生じているという対照実験) = これは小規模でよい。場合によっては、観光客に「見せる」場所でも良い(普通は関心ある人だけの目に触れる場所)
・希少植物個体群の保全・回復拠点作り = 私の意見では,これに必要な面積はかなり大規模になると思います。しかし、計算したことはありません。同じ条件ならば大きいほうが効果的でしょう。小規模柵でどの程度の効果を持つかも事前に評価すべきですし、他地域の実績も調べるべきでしょう。
 この両者の目的を混同すべきではないと思います。道東地区の農地保護策の場合はまだ利用している農地なので、穴ができたら気づくでしょうが、知床では難しいかもしれません。維持費用も計算に入れるべきです。