社会学、政治学、倫理学の役割

Date: Tue, 4 Jul 2006 03:59:48 +0900
皆さん (時差ぼけを直していない松田です)
 【滋賀県知事選挙で】嘉田由紀子さん、勝ちましたね。7.1の○○会議では誰もそうは【予想して】いなかった。○○さんのご多忙も、選挙までという思惑は外れてしまいそうですね。
 しかし、とてもよいニュースだと思います。

Date: Tue, 4 Jul 2006 04:24:33 +0900
○○さん、皆さん
 たびたびごめんなさい。
 以下*1に書かれていることは、私の文脈としてはゲーム理論の位置づけにかかわることです。率直に申せば、以下のような(あるいはSimon Levinのような)やり方はどう位置づけられるのでしょうか? 参考までに、拙稿を紹介させていただきます。

中丸麻由子・松田裕之 (2006) 進化理論で「モラル」を読みとく. Bionics 9(4):58-64.
要旨: 昨年末に話題となったジェイコム株事件では,企業のモラルが問題となった。ここでは,“進化理論”を援用して,人間の本質を見極めつつモラルとは何かを再確認し,なぜ人はモラルを守ろうとし,モラル違反者への制裁を望むのかを考える材料を提供したい。そして,人には反モラル的な行動をする傾向もあることを示しながら,「モラル」は生物進化の過程で人が獲得したものであることを紹介する。

*1:私なりに理解した言葉で言い直せば、環境問題の現場で多様な価値観が相互作用している様子を分析するのは社会学、その合意形成にいたるプロセスを論じるのが政治学、合意された価値の規範性、妥当性を吟味するのが倫理学という位置づけ