Date: Tue, 18 Jul 2006 19:39:01 +0900
○○様、○○記者
【】うーん、 こういうことが少ないことが毎日新聞のよいところだと思っていましたが、今回は残念でした。こうなると、デスク(編集記者)が削りたくなるような文章はなるべく避ける、という高等戦術が必要になりますね。
私のサイトには、末尾のように「取材に基づく記事を書かれる際は、原稿段階で見せてください」と書いています。しかし、事実上、現場記者が事前に記事を見せることはご法度という新聞社も多いです。その場合、非公式に見せてくれる記者もいますが、「見せてくれた原稿と記事が違う」という文句は言わない約束です。要するに、デスクが勝手に書き換えるため、新聞社としては原稿段階で見せることを極度に嫌うのだと思います。この約束はある意味で理不尽ですが(デスクの改竄を前提としている)、その場合に取材拒否することは、今のところ私はしていません。そこまですると、まじめな記者の取材も受けられなくなります。かといって、「原稿と違う」と抗議すると、非公式に見せている場合、記者も困ります。
今後も、記事は事前に見せてもらうことにします。これは取材の条件として、極めて有効です。【しかし万能ではないでしょう。】
報道関係の方へ
3)取材に基づく記事を書かれる際は、原稿段階で見せてください。「現場」記者の原稿が「デスク」によって書き直される場合、これは難しいかもしれません。しかし、現場記者が責任を負えないような添削をする体制自体が間違っていると思います。社内での助言や相互批判は奨励すべきですし、納得できる訂正に恥じることはありません。しかし、署名を書けないような修正を行っていては、責任ある報道を維持できません。
Date: Wed, 19 Jul 2006 10:29:58 +0900
○○様、皆様
いえいえ、これは大事なことです。
それにしても、毎日新聞社が社としてこの問題の重要性、あるいは苦情が来た必然性を理解しないとは思いません。対処できないということはありえますが、それなら一緒に対処方法を考えましょう。
原稿の手直しは必要悪でしょう。しかし、昔ならそれを署名記者と確認するのに電話で長々という時代だったでしょうが、今はメール+電話で即決のはずです。できないはずがありません。後で問題が起きたら、(現場に出ないで机上だけで考える)編集記者も困るはずです。
それに、今は毎日新聞もHPを持っています。ここでは圧縮せずに出すことも、その後の手当て・後始末をすることも可能です。そもそも毎日新聞は、結構些末な恥ずかしいような訂正記事を誠実に載せる新聞です(説明責任)。
Date: Thu, 20 Jul 2006 10:13:37 +0900
○○様、○○様、皆様
今回の場合は、真摯なジャーナリストが見れば明らかに許されない改竄です。短くして記事のような内容にするならば、少なくとも○○さんの名前を消すべきです。発言者の名前だけ残して、発言内容を変えるのでは、捏造記事になるでしょう。
Date: Fri, 21 Jul 2006 09:06:52 +0900
【発言者の名前を削ると言うのは】完全な解決ではありません。迷惑が発言者個人にかぶらないというだけです。それは編集記者が身に着けておくべき常識だと思います。率直に言って、この編集記者は、ジャーナリストの良心も、トラブルを避けるという手練手管も欠けた無能な方だと思います。