Date: Tue, 18 Jul 2006 16:40:41 +0900
◎知床はいま④人為的管理どこまで(毎日新聞北海道支社2006年7月16日付、本間浩昭)全文
知床世界自然遺産地域科学委員会のエゾシカ作業部会は2月、エゾシカの個体数調整に踏み出す方針を決めた。地元の合意形成を前提として、07年度から銃によるメスの集中捕獲やフェンスの設置を実施。エリア別の監視を行い、5年ごとに検証を行うことにした。(中略)
知床では、1000年周期でシカか増減していた可能性がある。知床財団が04〜05年に半島6カ所で土地のサンプル調査を行った結果、2カ所の約2000年前と約1000年前の地層で、シカが好むニレ類の花粉量がその直前と比べて2〜4分の1に激減していた。小平真佐夫主任研究員(43)は「シカの増減が植物の消長に影響している」と語る。今は、この周期でシカの増加期に当たる.
【毎日新聞16日付記事について、取材源とされた知床財団小平さんからの抗議】あのまま読めばまるでわたしが「シカ1000年増減仮説」を展開しているように読めます。私はそうした仮説を唱えてはいませんし、前回の電話取材ではその説に対するコメントも求められた記憶がありません。電話では、地域内のばらつきが大きすぎてなんら結論めいたことは言えない旨を時間をかけて説明したつもりでしたが、あんな記事になってしまったのはまったく不本意です。