2005年2月5日知床世界遺産 エゾシカWGでの松田の主な発言

日時:平成18 年2 月5 日(日) 12:20 〜 14:45 議事概要
場所:北海道大学学術交流会館第1 会議室
【松田委員】目標的な部分を整理して、それはどこに書き込むのですか?今○○委員が言われたのと同じで、例えば植生で評価するというのはわかっても、植生をどうするという目標を掲げるというのは何も書かれていない。それは実施計画という意味で書くという意味なのか、あるいは保護管理計画の中に今後書くとすれば、それはどこにどう書くか。・・・目標として増やすのか減らすのかもわからなかったら、難しいのではという気がする。
【松田委員】項目立てのところですから、今ちゃんと決めておかないといけないと思う。例えば隣接地域は他のところより、私はより具体的に書いてある気がする。例えば、隣接地域の管理方針だったら、遺産地域のエゾシカ個体群の保護管理に資するよう積極的な個体数調整を含むとか、評価基準の方では、遺産地域の個体数指数や何とかモニタリングして評価基準を検討する、とあると、素案の段階で特に書いてないけど、例えば指数を使って評価するとかなんとなく今後詰まってくるとわかってくる。ところが、他のところでは注意深くモニタリングすると【書いてあるだけで、どうしたいのか】ちょっとよくわからない。・・・方針、評価基準、手法があるというのも、項目立てでしっくりこないんですよ。
【松田委員】では、(遺産地域)Aでいくと、Aの管理方針の中の目標は何ですか。1と3ですか。2は注意深くモニタリングする、これは目標じゃないですね。
【松田委員】要するに、基本方針は第2章の最初に全部書いてある。原則として自然の推移に委ねるとするが、云々と。骨子案の右側(改定前の案)を見ると、率直に言うと私はこの右側の方が良いと思う。右側の内、細かいことは管理計画で決めないで実施計画に移すものがあるのは、当然良い。移した残りのエッセンスがこの部分にくれば私はそれで良くなると思う。・・・
【松田委員】カテゴリ評価は良いと思うが、前年、前々年との変化だけを見ているよりは、多分基準年?とか見ないとそれより目立ってで落ちたか、一年ごとのあれだけで見ているとよく分からない。・・・ただ、希少植物外来種の方は、採食圧の方がぱっと見たところで載っていないように思うんですが、多分それを全部測るのは大変で、調査区とかある程度限定したところで客観的に言える話と、もっと大雑把に総合知見みたいな形で言えるものを組み合わせていくしかないのかなと、私は思う。この資料は実施計画を作るためにあるんですよね。だからすぐには決めなくて良いんでしょうけど、今年度中に決めるものとして、もっとせまく調査地域を決めるなどしてやった方がいい。
【松田委員】どちらにしろ、絶対数を使うというのは、獲ってみないと分からないというのがありまして、半分取ったつもりでも、実は半分でなかったり。と、いうことは十分想定されることだと思います。そういう意味では、北海道全体の全道計画でも全体数を想定しながらやっているんですけど、管理の指標としては相対指数でやる方が上手くいくと思う。
【松田委員】予備実験とかいろいろな言葉が飛び交っているが、実際合意形成とか、ある場所を密度操作実験にすると決めて、1年は獲ってみないと分からない。そこを決めた時には5年間、ずっとそれをしていけるのか、見直しがあるのかという点を決めておいた方が良い。
【松田委員】特定管理地域で捕ると決めたら5年間捕るということか。