風力発電のリスクと不可思議な反対運動の標的

Date: Sat, 28 Oct 2006 23:43:58 +0900
○○様 c○○さん
ご無沙汰しています。
 風発の鳥衝突【】のリスクはきわめて低いものです【】。また、事業者、環境コンサルタントの一部には合意形成と環境影響評価に前向きな方がいますので、むしろ積極的に育てていくべきだと思っています。
 問題は、むしろ風発自体の採算性です。現在は国策として発電すれば売れる状態ですが、発電量が不安定なので、他の火発などの発電量を減らしているとはいえません。今後風発などの代替エネルギーが増えたときに、うまい解決方法を工夫しなければいけない。
 そのためには、まず、できるだけよい立地で風発を試すほうが重要だと思います。当然ながら、渡り鳥などの飛行経路と風発の適地は重なります。条件の悪いところでいつまでも補助金を出して風発を続けるよりは、よい立地で自立の道を探るほうが重要だと思います。
 また、現在のNEDOの抽選による風発予定地選定は理解しがたいものです。本来ならば計画段階でそれぞれの条件を評価し、適切な環境影響評価を準備しているかを評価して、審査して事業地を選ぶべきではないでしょうか。 法律的にそれが可能かはよくわかりませんが、計画段階から評価して審査する形式のほうが合理的だと思います。
 なお、現在、環境省ではレッドリストの見直し作業を進めていますが、○○など、典型的なRDB種が外れる可能性があります。逆に、今まで普通種だったもので新たに指定されるものもありそうです。より客観的科学的な評価ができるようになったということでしょう。 これは保護した成果なのですから、歓迎すべきことだと思います。

Date: Mon, 30 Oct 2006 10:39:58 +0900
○○先生
 風発の立地について、【】一つだけ申し上げますと、国立公園を排除するのは疑問です。特に保全上あるいは景観上特別な問題が生じない限り、風発事業としてよい立地であれば、私はかまわないと思っています。むしろ、調査や事故対策などが丁寧に採られることでしょう。
 今のところ、まじめに調査し、公表している事業者を反対派は槍玉に挙げていて、よりずさんな業者は表に出ないのでたたかれないという構図に見えます。正直者が馬鹿を見るような反対運動では、事態は好転しないでしょう