トド管理案への意見

Date: Tue, 19 Jun 2007 21:39:38 +0900*1
 現在の採捕頭数制限を実施してから、1960年代から1990年代にかけて大きく減少していたトドの推定個体数は漸増に転じました。採捕制限だけの効果とは言えませんが、トドの絶滅リスクは大幅に減ったといえるでしょう。したがって、現在よりさらに採捕数を引き下げる必要はありません。
 より科学的な管理をするためには、採捕数、混獲数、海没数などのデータと、資源量推定値の精度を向上させ、科学的根拠に基づく透明性の高い採捕枠の決定ルールが必要です。海外に対してもきちんと説明できる根拠が必要であり、今後、【混獲数や捕獲の実態把握など】その条件を整備したうえで、採捕数を見直すことができるでしょう。
 120頭という採捕枠は、現時点で科学的に答申できる妥当な結果だと思います。
 海没数については、【】ご指摘通り、わかる範囲で記載すべきです。それが採捕数の内数の場合には,採捕数からは海没数を引くべきでしょう。【】皆様の努力に敬意を表します。

Date: Tue, 24 Jul 2007 20:29:48 +0900
 もうすぐ漁業調整委員会が終わりますね。*2
 すぐにトドのPBR(+管理の考え方)を論文にして投稿していただけないでしょうか?【】英語にするならば、少し時間がかかるでしょうが、ぜひ進めてください。こちらで、それを引用した論文を準備したいと思っています。どうかよろしくご検討ください。

Date: Mon, 11 Jun 2007 09:00:18 +0900
捕獲枠を上方修正する【のは】たいへんです。将来的にはよいと思いますが、肝心の捕獲頭数、混獲頭数、死亡頭数の情報が見当たりません。116頭で増え続けていたといいますが、これは上限であり、かつ、水没などを除いた頭数のはずです。
 まぐろの過少申告が暴露された年にこのような修正を行うことは、【国際世論の】火に油を注ぐものです。

*1:8月10日の漁業調整委員会の水産庁記者発表資料を経て、下記書簡を公開します。この記者発表には過去の捕獲統計がないようですので、後日掲載します。トド問題は、知床世界遺産の評価も含めて、国際的な衆目の的にあります。

*2:実際には8月10日開催