生物多様性基本法(案)に関する意見

Date: Sat, 12 Jan 2008 15:47:09 +0900
 【議員立法の法案に対して意見提出する場合に特定政党への意見を述べることが学会として適切かどうか】 ということですが、議員立法案に対する意見なのですから、それ自体は私はかまわないと思います。意見を言わないと、法案に意見が反映されなくなりますから。
 ただ、【この法案の】中身についてはよくわかりません。

Date: Sat, 12 Jan 2008 21:28:16 +0900
 【生物多様性国家戦略について】実効性のある計画を作るべきだという主張に異論はありません。しかし、【理念法的性格を持つ国家戦略】を作った後で、その性格を【実行計画のように】変えてもよいという主張には賛成できません。はじめから性格を変えるつもりだったというのは全体の合意ではないと思います。
 具体的にどんな問題が起きるかは見てみないとわかりません。大体において、基本計画は実効性を吟味していないと思います(というか、環境政策においては実行計画でさえ、それを満たしていない場合が多々あります)。それこそ、理念先行の発想でしょう。
 よく検討してみてからのほうがよいと思います。特に、議員立法は危ないです。

ある人から聞いた以下の意見に同感です。

  • 既存の法制度ではなぜ対応できないのかに関する説明が不十分。
  • 生物多様性基本法というよりも野生生物保護基本法のように見える。たとえば、文化の多様性などへの言及がほとんどない。
  • 国家戦略と基本計画との関係が不明。後者は前者で示された基本方向に従うのか、そうでないのか等々。