沿岸漁業は改革不要か?

Date: Fri, 5 Sep 2008 10:12:53 +0900
 皆さん、沖合漁業は「選択と集中」が議論されているが、沿岸漁業は基本的に現状維持でよいと考えていらっしゃるようですが、私はそう思いません。沿岸漁業の定置網でのCPUEなどの長期トレンドを見たことがありませんが。また、沿岸資源が減ったとして、その理由がすべて沖取りにあるとも思いません。むしろ、うまくいっているところのほうが少ないのではないでしょうか?
 さらに、今後の人口動態予測から考えても、すべての既存の漁村を維持することは非現実的だと思います。過密過疎は自然に優しいというのが私の持論です。春の生態学会で、私は「里山撤退シナリオ」を紹介しました。私の意見は、上流を撤退し、放置するならば、下流や河口も撤退せざるを得ないだろうといいました(漁民の番屋、あるいは頻繁な氾濫に耐える設計の集落は残せるでしょう)。−−−という私見は素人考えですが、撤退の農村計画(http://tettai.jp/)を取り組んでいる方もいます。
 減船とは、補償金を出して(あるいはそれを打ち切って)早く撤退させるという意味ではないでしょうか?日本のほうが労働賃金が高いから外国との競争に負けているとは、必ずしも思いません。水産物を輸出しているNZやアラスカの給料は決して安くないと思います。新参者のほうが設備効率が高いのかもしれませんが。
 いずれにしても、TAC制度の失敗(批判)と漁業権制度の見直しはまったく別の論拠だという認識は変わりません。

Date: Fri, 5 Sep 2008 10:54:17 +0900
 「よそ者には所詮わからない」と言うだけでは、解決しないと思います。マイノリティーの側が排除の論理に陥っている。共感の誘いならよいですが、必ずしもそうは聞こえません。主語を「わたし」にした過去形にすればよいかもしれません。
 沿岸漁業のデータは知床くらいしかみたことがないが、CPUEもわからないです。私には、【日本全国の沿岸漁業対象資源の実態について】判断する材料さえないと言うところですね。