Post2010目標 CapeTownより

Date: Fri, 16 Oct 2009 03:18:16 +0900
 CapeTownより松田です。今、DiversitasOSC2会議に参加しています。今頃、神戸会議も開かれていることでしょう。
 私の発表は明日ですが、本日、Post2010目標を策定している中心人物【】と面談する機会がありました。明日は、Post2010目標のPanel討論もあります。
 期待以上に、日本からのInputは取り込まれているという個人的感触です。私個人としては、指標を作ることとともに数字を一人歩きさせないExpertJudgmentの重要性(これは明日の私の講演でも話します)、日本の長期漁獲量と平均栄養段階のグラフ、沿岸零細漁業と沖合い商業漁業を区別して扱うこと、小さな保護区を沿岸域の持続的漁業のためにたくさん作ることの重要性を、チリの漁業制度を例に紹介しました。EcologicalFootprintを重視すべきだとも言いました。どこまで取り上げてくれるかは分かりませんが。 
 自然との共生 と言う標語も取り込まれるかもしれません(英語で彼らにどう説明されているのか知りませんが)。私は、この標語(特に日本語)は情緒的で非科学的であると思っています。矢原さんは別の意見を持っているようですが。
 Jbonの皆さんはいかがお考えでしょうか。抽象的標語はどうでもよいかもしれませんが、むしろ、精神を示すという意味ではきわめて重要です。

 大事なのは具体的なIndicatorです。これについては、まだ彼らも具体化が進んでいないようです。
 矢原さんの働きかけでできたJBONですが、個人としては大きな貢献をする外国人は多々いますが、国内でJBONほどしっかり人間を組織し、MLでの議論を広く共有して取り組んでいる国はないかもしれません。その意味で、COP10議長国である日本への期待はかなり大きいように思います。Focal Pointのそれぞれの指標について、一つでもよいですから、何か思いついた方は、ぜひJBONに提案してください。