COP10 愛知Targetなどが合意した秘訣

Date: Mon, 01 Nov 2010 13:09:47 +0900
 愛知目標(Aichi Target)の正式文書がわかったらお知らせください。
 里山Initiativeが採択されたと聞きましたが、これも正式文書があったらお知らせください*1
 生物多様性総合評価の英文(Japan Biodiversity Outlook)は紙媒体でも持っていませんが、電子ファイルがありましたら所在をお知らせください。
 国連大が進めていた里山里海評価も電子ファイルがありましたら所在をお知らせください。
 COP10の会場係の対応はたいへん評判がよかったです。文字通り未明の土壇場までもつれたようですが、これは国際条約ではいつものことだと思います。むしろ、合意できたのは、もてなしと資金援助が合意をもたらしたのかもしれません。
 会議が始まってようやく生物多様性が茶の間に報道されるようになりました。
 日本政府は私心なく合意自体を成果とみなしたと思います。その意味では、最も公正な議長国だったといえるでしょう。
 副行事を行い、その議論を踏まえて本会議(Working group)の場に反映させる努力を私自身はしませんでしたが、締約国の意見を踏まえ、合意できる内容をInputしなければ、合意しないでしょう。また、妥協する国の疑心暗鬼を取り除く努力も必要です。科学者がはたしてこの役割をしっかり果たせたかどうか、あるいは科学者組織がそのような仕組みになっているかどうかは、私自身は疑問に思っています。

【教えていただいた資料の入手先
COP10の文書(校正が済んでいない段階の決議案)
http://www.cbd.int/cop10/insession/ (日本語なし)
L43.rev.1が名古屋議定書、L44が愛知ターゲットの最終版。
里山イニシアティブは、L15生物多様性の持続可能な利用の5-9に書かれています。MABについての言及もあります。IUCN日本委員会とCBD市民ネットワークが日本政府を通じて働きかけた、国連生物多様性の10年は、L20に書かれています。
里山里海評価
(1)Summary For Decision Makers(40ページ程度の概要レポート)
http://www.ias.unu.edu/Public_sharing/16853108_JSSA_SDM_English.pdf
http://www.ias.unu.edu/Public_sharing/16853108_JSSA_SDM_Japanese.pdf
(2)パンフレット(B5版三つ折)
http://www.ias.unu.edu/Public_sharing/16853108_JSSA_Brochure_EN.pdf
http://www.ias.unu.edu/Public_sharing/16953109_JSSA_Brochure_JP.pdf
(3)ポリシーブリーフ-英語(8ページ:SDMと共同議長等と纏めたもの)
http://www.ias.unu.edu/Public_sharing/16853108_JSSA_PolicyBrief_English.pdf