福島原発汚染水問題と五輪招致?

(2013/09/04 11:20), Hiroyuki Matsuda wrote:

 8.30に欧州議会議員団に原発事故の海洋汚染問題について説明しました。
 汚染量が米ソ核実験やチェルノブイリと比べてだいぶ低いこと、実際の水産物の汚染が極めて低いこと、現在の日本の基準がチェルノブイリ後の欧州 に比べてずっと低いことは大体納得いただいたと思います。しかし、報道では汚染水問題が五輪招致と結びついて報じられます。
毎日新聞http://mainichi.jp/feature/20110311/news/20130904k0000e010157000c.html
その元ネタと思われるBBChttp://www.bbc.co.uk/news/science-environment-23779561
 しかし、汚染水と五輪招致を欧州側が結びつけている報道が本当にあるのでしょうか?(韓国は結びつけているが、これは日本の対策に関してであっ て、汚染自体のリスクを指摘したものではないと思うのですが)。

欧州議会「産業・研究・エネルギー委員会(ITRE)」 議員団が8月26-30日に来日し、安倍政権の経済政策、福島原発事故などについて政府関係者の説明を受けていた。海洋放射能汚染問 題については【学会関係者】が説明した。我々の説明では、1970年代の核実験による放出量が極めて多く、チェルノブイリ、福島と続く放出量の推定量を紹介した。松田からは、 福島の食品からの内部被曝量が実際にはきわめて低いこと、ノルウェーではトナカイやキノコなどは濃度と摂取量を勘案してかなり高い基準値 を許容していること、日本は一律に規制しているために漁業ができない状態が今でも一部で続いていること、原発港内には高濃度汚染の魚がい ること、それが外になるべく出ないように対策を採っていることなどを説明した。また、BSE対策の全頭検査がつい最近まで行われていたことを説明し(牛の脳を食べると答えた議員も【】いた)、日本ではそこまでしないと合意できなかったことを紹介した。私個人の意見として、【基準値以上に】避ける自由も「食べて支援する」選択の自由も確 保すべきだ【現在の基準値は厳しすぎる】と述べた。