〜地球千年紀行〜先住民族の叡智に学ぶ
ヒグマ管理計画ではKimunkamuy(山の神)とWenkamuy(悪い神)というアイヌの概念を用いて、クマの変心(姿でなく行動が 変わる)を防ぎ、変心した熊を捕殺する論文を書きました。
Ohta U, Jusup M, Mano T, Tsuruga H, Matsuda H (in press) Adaptive management of the brown bear population in Hokkaido, Japan. Ecol Model 242:20-27
このウェンカムイ管理という理念は日本の特定鳥獣保護管理マニュアル*1にはまだない考え方ですが、知床クマ管理方針*2、2010年策定の第2期北海道渡島半島ヒグマ保護管理計画*3に反映されています。
沖縄もそうですが、日本にも先住民族がいるということを、広く紹介いただいていること、敬服します。
【拙著「なぜ生態系を守るのか」も参考にしてください。(買っていただくとなおありがたい。書籍)】
*1:http://www.env.go.jp/nature/choju/plan/plan3-2c/index.html
*2:http://shiretoko-whc.com/management/higumahogo.html 問題行動
*3:http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/skn/grp/03 /oshima_peninshura_bear_plan.pdf 問題個体