お手軽「私の遠隔講義ファイルの作り方」

2021/1/21 松田裕之 Ver. 2.2

Zoomによる遠隔生講義と同時に作る場合

  1. 事前にパワーポイントファイルを作る。(以下、File名を「講義.pptx*1」として説明。)(最後にPDFにするなら、アニメーションは実践しない前提)【300kB、14枚】*2最初にダミースライド、最後に最後であることが明記されたスライドを入れておくと、事前に立ち上げておくことができ(あとで1枚目を削除)、最後に締めくくりの言葉を入れることができる(もう1枚あると思うと突然スライドショーが終わってしまう)。
  2. そのファイルのコピーを作る。(「講義(無音).pptx」)
  3. Zoom会議を始める(以下、Dual monitorを想定)
  4. 全画面をオフにする(画面1に置く)
  5. Chatと参加者の画面を開く(Clickする)(窓を画面1に置く)
  6. PPTXファイルを開く(画面1に置く)
  7. 遠隔生講義を始める直前に、Slide showボタンから記録をClickする(画面2に表示されるはず)
  8. 画面1のPPTX操作画面の全画面表示をオフにし、画面をずらして端をDragして画面を少し小さくする(チャット画面、参加者画面が見える程度に=末尾の図)。
  9. スライドショー画面でマウスを右ClickしてLazar Pointerを選択する。
  10. PPTX操作画面左上端の記録を押し、記録を開始する。
  11. 遠隔生講義を始める。画面共有により画面2の「講義.pptx」のSlideshow画面を受講者と共有する*3
  12. スライドは元に戻せない。どうしても元に戻したいときはいったんSlideshowを終了し、Slideshowの記録で再開したい頁からやり直す。記録開始を忘れずに
  13. スライドショー終了(質問などが入ると、それも録音される)。このときに忘れずにPPTXファイルを保存する。*4【70MB、14枚、45分】
  14. 授業終了後に、動画として保存する。長い場合はPPTXファイルを分割して保管しなおしてから、「エクスポート」→「ビデオの作成」→「標準(フルHDと書かれたタブを標準に変えて軽くする)→「ビデオの作成」を選び、ビデオ「講義.mp4」*5 として保存する*6。30分ほどかかる【260MB、14枚、収録時間45分】。*7
  15. 録音ファイルを作りたいときは*8無料アプリaudio-extractorまたはSwitch NCHを使って、MP4から録音だけを取り出して保存(ダウンロード)する「講義audio-extractor.mp3」。前者はかなり時間がかかる【45MB、45分】。後者は比較的早い。*9
  16. 録音ファイルがまだ重い場合は、PPTXを分割してそれぞれを動画、音声に変換する。*10
  17. 録画ファイルの編集はオンラインVideo-Cutterなどが簡便。録音ファイル(mp3)を切り刻むときはhttps://mp3cut.net/ja/が簡便。2つの動画を結合したいときはadobeサイトが便利
  18. 元のPPTXファイルから「印刷」または「コピーを保存」でファイル形式をPDFにする「講義.pdf」【400kB、14枚】。PCのない学生がコンビニなどで紙媒体で打ち出す場合を考慮し、1頁1枚のカラーと1頁4枚程度の白黒を両方準備すると親切か。
  19. ①録音M4a、②画像PDF、③スライドショー付き無音のPPTx*11、④録画MP3ファイルをウェブ上に置く。
  20. 学生のネット環境に応じて、④、または①と③の同時再生、または①をPCモニタまたは紙出力して②を聴く という形で講義を受講してもらう。
  21. 収録すると、とちったときにやり直したくなるが、極力我慢する(普段生で講義するときも、同じ失敗をしているはず。生講義を収録するほうが臨場感が維持できるだろう)。PPTXファイルの最大の利点は、失敗したスライドだけを後から収録し直せること動画ファイル作成、MP3ファイル作成にはかなり時間がかかるので、その日と翌日の夜などに行うとよいだろう。2日後には録音を受講できなかった学生に共有できる。
  22. Google翻訳ソフトなどを用いて、音声を文字に変換することができる。ただし、マイク入力以外の音声を変換するには有料ソフトが便利。 Nottaというサイトが便利(フリーなら月当たり2時間まで)*12
  23. 短縮URLを作ると便利(例えばBitleyサイト)。ただし、Fishing対策で元のURLを確認したい人もいるだろう。逆変換するサイトもある。*13
  24. PPTと録音ファイルのみがある場合。録音を聴きながら、PPTのリハーサルを動かしてタイミングを記録する(レコーディングは必要ない)。そのPPTから無音の動画を作る。それと録音ファイルをたとえば動画変換マスターで合成すればよい。*14
  25. PPTXにYoutubeなどにある動画を再生させる場合、参考になるサイトがある。(自分のPC内の動画を張り付けるとその分ファイルが重くなる。動画にリンクする場合、最初から再生されるようだ)*15

 

専修大学小川さんのサイトを参考にさせていただきました。

f:id:hymatsuda:20200514113505p:plain

ZOOM生講義中の画面1

 

*1:pptファイルはOffice345で録画しても音声とポインタは保存されないので、必ずpptx形式で保管すること

*2:試用版のファイルサイズ等。ご参考まで】

*3:画面共有自体もPC内またはCloud上に録画できる。

*4:2023/7/23修正:最近のPPTXは自動的に保存される。録画済みのスライドに上書きされることもない

*5:レーザーポインタも保存できるモードがある

*6:Office2016では、「コピーを保存」で保存形式をWMVまたはMP4を選び、ビデオ「講義.WMV」として保存する。【100MB、18枚、収録時間7分】

*7:さらに究極は、PowerPoint2007を使えば、「コピーを保存」でいきなりHTMLファイルに変換でき、WMV録音ファイルが取り出せる

*8:Zoomで録画していれば、動画と別に録音ファイルも自動保存されるはず

*9:画面共有を録画しておけば、そのファイルについても音声だけをこの方法で取り出せる。それとPPTXファイルから別途PDFを作ってもよい

*10:または録音ファイルをMediacoderDownload方法)Download方法が若干ややこしいを用いてm4aなどに変換圧縮する「講義.m4a」【21MB、45分】

*11:録音有は重いので、録音なしも作っておくほうが便利。PPTファイルのコピーを保存し、スライドショーの記録の中から「クリア」でスライドごとまたはすべての録音とタイミングを消去できる

*12:2023/7/23加筆

*13:2021/9/29加筆

*14:2021/10/16加筆

*15:2022/1/31加筆