コロナ禍 収束まで早くて1年以上…

新型コロナ、収束までにあと1.5年は大幅自粛の可能性があります(*1)。その間、ずっと緊急事態が続くわけではないが、特に国際渡航は(長期滞在目的で、2週間の自主隔離を経ないものは)大幅に制限されると思いました(*2)。

*1 http://minato.sip21c.org/COVID-19-J-rev2.pdf
http://minato.sip21c.org/COVID-19.pdf (English)
上記スライドの最後(14頁)にあります。【似たような予測が他のサイトにないか】(1)特効薬開発普及まで1.5年*2、(2)集団免疫獲得*3なら早く収まるが犠牲が多すぎ、それを目指す国はごくわずか(スウェーデンとブラジル)。(3)断続的に徹底抑圧(≒緊急事態措置)を繰り返しても【英国でも】1.5年以上かかる*3。
【日本は集団免疫ではないが、目指すは断続的な緊急事態(北海道が既に実例)でなく、スウェーデンに近い「できるだけ日常」による抑え込みを目指していたように見えます。今はそれに失敗(緊急事態発動)したが、「できるだけ日常による抑え込み」戦略に戻せる希望はあるでしょう。ただし、その場合でも、夜の歓楽街とともに、海外旅行者はかなり厳しく制限され続けると思います。やはり、抑え込む要所を定量的に分析したいところですね。順応的管理でもよいが、効果検証方法と検証に要するタイムラグを見極めないと難しい。成功している間にRtがほぼ1前後では話になりません。エゾシカ管理と同様に、顕著に減らし、漸減と実験的漸増(どの対策を省略してもRt<1を保てるかを検証する期間)を繰り返すことになると思います。漸減が緊急事態とは限らない=または、今の緊急事態が欧米とは別物と割り切る】。

補足
*2 ワクチンや特効薬の開発には最低1-1.5年(普及入れると+半年?)(たとえばハーバービジネスオンライン4/18
*3 澤憲明氏の紹介4/9  徹底抑圧無しでも感染爆発が起きなくなるまでは、1.5年は断続的に徹底抑圧を繰り返す必要がある(英帝国学院第9報の試算*4のFigure 4)。【その場合でも、収束は世界同時ではないので、緊急事態措置一時解除時の国際移動は厳しく制限されるでしょう。】また、収束後も集団免疫*3は獲得されていないので、一定の活動制限は特効薬普及による撲滅まで、超長期に続ける必要がある。
*4 https://www.imperial.ac.uk/media/imperial-college/medicine/sph/ide/gida-fellowships/Imperial-College-COVID19-NPI-modelling-16-03-2020.pdf
松田