ゼニガタアザラシの被害対策は成功しているか?

ゼニガタアザラシ被害対策の記事。科学委員会資料で出た被害額の表をグラフにして、対策が成功していると読めます。褒めてくれたことはありがたいが、我々はそこまで楽観していません。 

科学委員会で示された図は被害割合の推移です。漁獲量が激減して、漁民は困っている。2016年17年も漁獲量が減り、被害が減らず、被害割合が増えた。今回は被害割合増加は避けられたが、管理計画初期から被害割合が大きく改善しているとはいいがたい。これではまだ成功とは言えません。 アザラシを捕獲して、2割減らす目標を立てた。その間に被害対策手法を開発し、漁業とアザラシの共存の道を探るつもりでした。そろそろ2割減少に近づいているが、まだ被害対策が確立していません。絶滅リスクを避けるうえで、2割以上減らしてはいけないとは限りませんが、いつまでも減らし続けるわけにはいきません。共存の道はまだこれからです。